北浦和駅周辺を歩く – 訪ねたい・使い続けたい建築～埼玉の戦後建築

北浦和駅を降りて西口。駅前にある県の北浦和公園を対角線上にまっすぐ。ボテロの像を左手に正面を向くとグリッドのスリット。白と黒、さらに朱の入った利休ねずみ色で装われた建物の外と内が混交する空間。地上3階、地下1階の【埼玉県立近代美術館^※1】黒川紀章設計による建築協会賞受賞作品。地下から3階まで吹き抜けの空間。地下はマンズーの枢機卿が眼を閉じて鎮座し、時に演奏会も催されるスペース。吹き抜けをめぐるスペースを廻り、スロープをくだりながら館外に。

左手に広がる池の中央には西野康造のサキソフォンの彫刻。屋外にはさらに彫刻庭園があり、いくつかの野外彫刻とともに美術館を設計した黒川紀章の移設された【中銀カプセルタワーのカプセル】が。
隣接するさいたま市の管轄する浦和北公園は旧制浦高のあったところ。日本庭園とともに茶室もある。
道路を隔て西に行くと村上晶子の【浦和福音自由教会^※2】。内部は明るい光に包まれている。
南へ行けば閑静な住宅街。その一角に登録有形文化財の料亭【二木屋^※3】。
さらに南へ歩いて行くと【旧埼玉銀行本店^※4】が広い敷地に威容を示す。
そこから北浦和駅に戻ろうとするなら、車の多い17号を避けて住宅街を通り、公園に沿った銀杏並木を歩きたい。