建物名よみ:わせだだいがくほんじょうこうとうがくいんきゅうこうしゃ
設計:早稲田大学穂積研究室 穂積信夫(1927~ ) 竣工:1984
構造:鉄筋コンクリート造  ・ 地上 3階建て  (地下 2階)  
延床面積:10577m2
主な用途:高校
所在地:埼玉県本庄市栗崎239−3

見学の可否:敷地内の見学可能(外観のみ)
駐車場:敷地内の駐車場は見学時のみ利用可能
メディア等紹介履歴:【日本建築家協会賞】【 BCS賞1986年       】

本庄早稲田駅前の小高い山の中にある。ヨーロッパの中世建築・修道院や小さな集落を思わせる中庭を包み込む空間。打ち放しの鉄筋コンクリート造が美しい。教室サイン、廊下の天井、待合スペースなどが高校生たちの様々な行動を支えるように、きめ細やかなデザインがなされている。しかも、キャンパスがひとつの大きな有機的つながりを感じさせる。時折、建物の各所に見せるウイットを感じさせるデザイン。当時世界の建築デザインをリードしていたエーロ・サーリネンに師事した穂積信夫の代表作として評価されている。

維持管理、運営の特徴

 所有者と運営団体:早稲田大学  

男子高校として開校したが、その後、男女共学になり、別の場所に新しく校舎が建築された。男子校として使われてきた校舎はそのまま残された。敷地内の見学は可能だが外観のみ。教育施設なので十分な配慮が必要。掲載されている写真は事前に許可を得て、撮影し掲載しています。

 

周辺の見どころ

上越新幹線・本庄早稲田駅前にある本庄早稲田の杜ミュージアムでは地域をテーマにした企画展が開催されたり、古墳のメッカである地域の出土品が多数展示されている。早稲田リサーチパーク関連の建築も特徴的だ。JR在来線の本庄駅周辺の旧市街地では煉瓦蔵、町家、カソリック教会、寺院などを巡るまち歩きが楽しめる。


写真:若林、STEP-image太田