地場産の瓦で葺いた巨大な三角形の屋根が目立つ。正面玄関付近は屋根が迫るような空間。ロビーから展示スペース、図書館までの連続する空間に階段がポンと置かれている。ホールホワイエの椅子は前川カラー。ホール棟(606席)、研修棟、和室棟、図書館で構成されている。旧児玉町の新たな文化や生涯学習の拠点をつくる計画であったようだが、市町村合併により途中段階になっている。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:本庄市
周辺の見どころ
旧児玉町の市街地には繭の飼育を学んだ競進社、モダンなデザインの旧配水塔、そして、塙保己一の生家や記念館が近くにある。山間にも訪ねたい場所がある。間瀬堰堤は、「利根川水系に属する間瀬川の上流域をせき止め、洪水を防ぎ、かんがい用水を確保するため8年の歳月(1930年~1937年)をかけて築造された東日本に現存する最古の農業用重力式コンクリートダム」で、国登録有形文化財に登録されている。放水時に行くと、水しぶきの迫力にビックリする。また、高窓の里はこの地域の蚕を飼育していた集落風景があり、それを望む高台には、珍しいさざえ堂が立つ。
写真:若林、STEP-image太田