行田市内の中心にある忍城址に立つ。お城の空間構成を彷彿させるデザイン要素を様々に組み合わせている。入り口には直接行くことができず、階段を経て角を曲がる。外壁は渋い色調の孔開きレンガを用いて収蔵品の管理に気を配り、建物隅や軒裏の丁寧なデザインに注目。敷地周りに丸や三角の銃眼のある白塀をめぐらして、お城の雰囲気を醸している。お城の門からは橋を渡り「浮き城の小径」を経て、市役所、水城公園方面に向かう。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:行田市
周辺の見どころ
忍城祉の外堀を活かした広大な水城公園や市役所方面には「浮き城の小径」が同じ設計者により整備され埼玉県景観賞を受賞(1993年度)している。このエリア内にはコミュニティセンターみずしろ(連合設計社市谷建築事務所、設計)がある。最近、旧忍町信用組合店舗(大正11年築)が移築復原された。旧市街地には多くの足袋蔵などが点在して、街歩きを楽しめる。NPO法人行田足袋蔵ネットワーク(https://www.tabigura.net/)のHPに詳しい街の楽しみ方が掲載されているので参照されたい。毎年、春に実施されているスタンプラリー・イベントでは足袋蔵や工場、お屋敷などの公開をしている。
撮影:若林