市の中心市街地にある東松山駅から東方向に伸びる軸線上に位置するシンボル的な施設。西側にある下沼公園の池に写る姿が美しい。主要道路をくぐる歩行者専用道路はぐるりと建物を巡りながら、ウォーキングセンター方面に伸びている。図書館に入ると1階のロビーでは所蔵するアート作品などの展示が行われている。開架式の図書室は広い。階段の踊り場には花を活けている棚があり、昇り降りで楽しめる。2階にも郷土に関係する文学者たちの展示室がある。3階には市民が利用する展示室や逆三角形の天井をもつ学習室がある。おおらかな印象でありながら、逆三角形のシルエットは心に焼き付く。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:東松山市
市民の文化活動の拠点的な機能を担っている。1階のホールや2階の一画ではアート作品や所有している文化的な資料を展示し、3階の展示室では市民の文化活動の発表の場になっている。
周辺の見どころ
熊谷をつなぐ主要道路は段丘の端を通っており、上沼公園につながる。この間の西側の段丘上に旧市街地が形成されている。道路沿いにも大きな町家が立ち並んでいるが、路地に入ると昭和初期の鉄筋コンクリート造である旧文書庫や町家が点在している。東武線東松山駅の反対側には、牡丹園がある見事な彫刻で飾られている箭弓神社がある。












文:若林祥文 写真:若林祥文、STEP-image太田まさお