山間のなだらかな斜面地に、丸や四角を組み合わせた幾何学的な造形がシンボリックに表現されている。前面には水路、散策路、小さなバスターミナルが整備されて、地域の中心的施設として親しまれている。後ろに回ると、壁の上に日時計があり、山間での太陽光の有難さを感じさせてくれる。 アリーナの空間は包まれたような温かさを感じる。円周を周るジョギングサークルが造形化されている。その木製の天井の表情が光を受けて豊かだ。ギャラリーの床には地域で産出された石が使われて落ち着いた雰囲気を醸している。 埼玉県建築設計候補者選定委員会を経て、選定された。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:ときがわ町
過去の大規模改修など:外壁塗装。
周辺の見どころ
旧都幾川村は木の村づくりを長年続けてきた。建具の町として知られている。JR明覚駅、旧都幾川村役場の文書庫、木のむらキャンプ場、バス停、山歩きの休憩所などの整備がされた。
写真:若林