秩父山地の深い谷間、中津川の最上流部に立つ。円形の宿泊棟を敷地の一番奥に配置し、自然への結界とすることを意図したという。宿泊棟「こまどり荘」の半径18.5mの建物は中国の客家の建物をイメージさせる。 森林科学館の建物内を貫く軸線は杉丸太による樹状構造で、森林の中に迷い込んだような清々しい印象を与える。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:埼玉県。指定管理者:公益社団法人埼玉県農林公社
周辺の見どころ
彩の国ふれあいの森は、荒川上流の奥秩父、中津川の水源地域に位置し、森林や林業について理解を深める場として整備された。「埼玉県森林科学館」と「宿泊施設こまどり荘」を中心とした拠点施設と、中津川県有林(約3,000ha)を森の持ち味を生かして区分した「七つの森のゾーン」から構成されている。この県有林は本多静六博士が寄付した森林が基になっている。トレッキングや木工体験、のんびりと豊かな自然にどっぷりとつかるなどいろいろな過ごし方ができる。
写真:若林