合併前の大宮市の総合的な職員研修センターとして計画・建設された。低層住宅地の中にゆったりとした雰囲気の複合施設。広い駐車場と緑地がまとまっていて、図書館へのアプローチは樹木と彫刻で構成される。図書館棟と研修施設棟の間に外部から自由に通り抜けできる小径がある。その小径沿いに研修施設と教育相談施設が囲むところには思索を促す「ペリパトスの庭」がある。この展開していく空間構成は素晴らしい。建物の明るい煉瓦タイルと打ち放しコンクリートのマッシブな表現、中庭にも向いている格子状の大きなガラス面がからっとした空気を感じさせる。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:さいたま市
過去の大規模改修など:2018年に中規模な修繕工事を実施した。
当初は教職員の音楽や美術工作などの研修室があったが、一般的な研修室に一部模様替えをしている。
周辺の見どころ
大宮台地のなかで東西に伸びている窪地に小学校、この施設、大宮武道館、見沼区役所、グラウンドが東から順に並んで、ゆったりとした環境を形成している。南側の小高い場所に、蓮沼自然の森があり、子供たちが良く遊んでいる。
写真:若林、STEP-image太田