正門から右にホールの曲面が見える。宙に浮いたような金属面が温かい。グランツザールの小高くした建物の中に入ると、すっきりとした吹き抜け空間のラウンジが迎えてくれる。630人収容のホールは音楽を学ぶ者に相応しい晴れ舞台だ。コンパクトなキャンパスで、敷地構成が巧みだ。ホール向かいにある70周年記念館は同じ建築家による設計で練習室、教室、食堂などの複合的な用途の空間を統合化した大胆なデザイン。敷地奥には東京から移築された国登録有形文化財の三室戸記念館があり、学園のアーカイブの記念室や現役の練習場としても使われている。キャンパス内には他にも個性的な建物が多い。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:学校法人三室戸学園
地域に開かれた演奏会を随時開催している。
周辺の見どころ
周りを低層住宅地に囲まれたキャンパス。以前には小学校敷地として使われていたが、東邦音楽大学が立地した。最寄り駅の南古谷駅から川越駅は隣駅。
写真:若林