2001年に入間市文化創造アトリエ・アミーゴとして開設。この施設は大正5年に繊維産業振興のために地元の有志によって建築された。その後埼玉県仏子染織指導所へ、名称が昭和31年に変更し繊維工業試験場になった。改修にあたっては、歴史的な価値を活かして残す部分と新たな文化活動を産みだす部分を融合している。ノコギリ屋根のギャラリー・ホール、丸いスタジオ、屋外展示ができるパティオの他染織工房、織物工房がある。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:入間市。指定管理者:NPO法人入間文化創造ネットワーク
文化財的な価値を持つ建物部分の維持管理は専門家によって丁寧に行わている。市民ボランティアは芝生広場で植栽の維持活動を担っている。 運営にあたっては、市民が主体的に文化創造活動を行っていく視点を大事にして、貸し館業にならぬように努めているという。工夫された独自のイベント、地域産業を盛り上げる文化的活動など、ユニークに展開している。
周辺の見どころ
入間川に接しているので、川の空気を味わえる。近くには、酒造会社や歴史的な建物も多く、スタンプラリーなどの街歩きを楽しめる。隣の入間市駅には西洋館、ちょっと離れたところにジョンソンタウンがある。加治丘陵のふもとにある飯能市のトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園を訪ねて見たい。
写真:若林