正面玄関の大きなロビーに小学生が描いた「空とぶ龍」のタイル製の壁画が飾られている。図書館内は広く明るく、本棚も低く隅々まで見渡せ、通路はゆったりとしている。ロビー付近にはいろいろなお知らせ情報や展示物がある。子供コーナーの真ん中には太い柱が直立し、そこに向かって書棚が放射状に配列されている。外から見ると尖塔がある場所だ。テーンズコーナーには背の高い椅子と大きなテーブルがある。窓にはイスラム建築によくみる半円形の格子があり、スクラッチタイルで建物外壁は全面的に覆われている。小川が流れる庭には小さな彫刻が点々と置いてあり、正面のところには石彫のカバやオットセイなども泳いでいた。図書館はみんながそれぞれ持っている夢の場でもあるらしい。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:鶴ヶ島市 指定管理者:株式会社図書館流通センター
文化を伝え育む拠点として図書館の機能をとらえた活動をしている。2階のホールや視聴覚室では市民たちが展示や勉強会的な集まりが頻繁に開催されている。
文:若林祥文 写真:若林祥文、STEP-image太田まさお