建物がぐるりと池を取り囲むシルエットが美しい。水面には大ホールの曲面、池に飛び出ているアトリエの尖塔、マルチホールの長方形の立面が見る角度によって様々に映る。池はカスケードという人工的な水面とラグーンという自然の水面がその真ん中を通る通路で分けられている。駐車場側から見るスタジオ・展示室で構成する棟は軽快なデザイン。正面入り口の重厚感との対比も面白いが、建築として一体感がある。建物内は中庭側にガラス面の通路があるので、開放的だ。意欲的な芸術文化活動と相乗効果をもたらしていく建物だ。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:富士見市。指定管理者:公益財団法人キラリ財団
芸術監督制により、独自の文化活動を積極的に展開している。「心のゆとりや生きる活力に満ちた豊かな市民生活を実現することを目標に、「1. 公演(創造)事業」、「2. 教育普及事業」、「3. 市民交流・支援事業」の3つを事業の柱とし、それぞれに有機的な繋がりを持たせながら事業を総合的に展開」。ダンスカフェ、カスケードでのランチライムコンサート、市民参加の演劇活動などが行われている。
周辺の見どころ
市役所、体育館、図書館、公園が集まった街区。その隣には三井ショッピングパークららぽーと富士見がある。
写真:若林、STEP-image太田