名栗湖畔に白い帽子をかぶった軽快な建物が見える。地場産の西川材をふんだんに使うことを目的とした地域振興のプロジェクトとして当時の名栗村が取り組んだ。ここではカヌーを自分で作ることができ、制作中のカヌーがいくつも並んでいる。山を楽しむ活動やカヌー漕艇教室も開催して、豊かな生活を提案している。木造の大きな空間は音響も良く、新型コロナ前には演奏会が開かれていた。また、これまで彫刻家である山田氏は名栗湖国際美術展などを度々開催してきた。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:飯能市。指定管理者:認定NPO法人名栗カヌー工房
指定管理者である認定NPO法人名栗カヌー工房(山田直行理事長)が開設当初から運営している。まもなく、飯能市から払い下げを受けることになっている。
周辺の見どころ
名栗川の上流にある有馬ダム・名栗湖畔にこの建物は立つ。ここまでの名栗川流域は西川材の産地で、山の表情が大変きれいだ。土木遺産に指定されている橋梁がある。古民家や小さな工房・喫茶店などが川沿いに点々と分布していている。ダムの下には、さわらびの湯があり、屋外活動や入浴を楽しめる。
撮影:STEP-image太田