世界に一つだけの建物をつくるという発想のもとに、この建物は40年前に出来た。そのユニークな存在は今も変わらない。どの方向からも建物に出入りできる農家をイメージしたという。その特異な形状はコスプレヤーたちのメッカになっている。室内の家具は重くて持ち運びしにくい、おかしな形をしている机、ちょっと座り心地悪い椅子、けれども大事に使われている。小ホールは町役場議会議事場に季節ごとに変身する。魔法使いが座るような議員用椅子は、田園に立つ送電線をイメージしたとも言われている。まちづくりを進めていく大きな軸線を想定してこの建物はつくられ、その後整備された2つの広場や近くの公衆トイレ、役場庁舎などにもこの精神は引き継がれている。
維持管理、運営の特徴
所有者と運営団体:宮代町。指定管理者:NPO法人MCAサポートセンター
過去の大規模改修など:建築当初は、外壁がコンクリート打ち放しであったが、現在は葡萄色に塗装されている。また、南側に丸いすり鉢状の広場があるが、当時は役場庁舎があり、移転後に住民参加による話し合い・WSなどが精力的になされて、現在の形になった。
進修館ファンクラブが結成されて、関心の高い市民たちが建物の維持・運営などに積極的に関わってきた。
周辺の見どころ
東武動物公園駅から徒歩3分程度で、駅から東武動物公園までの中間にある。市民参加の徹底した話し合いにより、新役場庁舎が西側に建築され、公衆トイレ・四季楽やスキップ広場がつくられた。 周辺には笠原小学校、新しい村、町立図書館などがあり、約2時間程度の建築散歩ができる。
写真:若林、STEP-image太田